後期開講の注目科目!――「中東の社会と文化II」(伊能武次先生)

今年はじめにチュニジアから始まった政権崩壊の波は、エジプトやイエメン、バハレーン、シリア、リビアなど北アフリカおよび中東の国々にもさまざまな形で衝撃を与えました。こうした一連の激動は欧米のメディアでは「アラブの春」と名づけられ、注目されてきました。とりわけ、エジプトは、これら激動の最中にある国の中でも、その変化の成り行きが国際社会に大きな影響力を及ぼしかねない、重要な国だと見なされています。



カイロ市内の最大の市場アタバの風景


「中東の社会と文化II」の授業では、「未完の革命エジプト」を主要テーマとして、タハリール広場での大規模な抗議行動がムバーラク大統領の退陣を可能にさせた背景を詳しく分析します。それに続いて、軍部主導の暫定政府下で混迷する現状について、政治勢力間の対立軸を設定して、理解します。



カイロ大学政経学部正面玄関前の学生たち