後期開講の注目科目!――国際法(杉浦功一先生)

 「世界政府」の存在しない国際社会は、一見すると無秩序です。しかし、近代以降、国家と国家の約束である「条約」などを通じて、次第に「国際法」と呼ばれる国際社会のルールが形成されてきました。日本もアメリカも、どのような国家も、国際法をもはや無視することはできません。北方領土尖閣諸島など領土問題も、まずは領土に関する国際法のルールを理解しないと、正しく考えることはできません。人権、地球環境、戦争・紛争など様々な分野で国際法が形成されています。
 私たちの生活とも国際法は無縁ではありません。私たちのパスポートは、関連する国際法に支えられて初めて国外で意味を持ちます。
 この授業は、そのような国際社会のルールである「国際法」の基礎を理解することを目標とします。特に法律に関する知識は不要なので気楽に受けてみてください。同時に、国際法の知識は公務員試験などで求められることがあるので、その方向で将来を考えている人はぜひ受けてください。