新社会科学研究室長 李明伍先生からのご挨拶

今年度より、心理・社会学類長及び社会科学研究室長（国際社会システム専修の代表）に着任された李先生から、新入生及び在学生への新年度のあいさつをいただきましたので、ご紹介します。

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　新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。皆さんは大学に入ってまず「自由」な空気・しくみに戸惑ったことでしょう。教室では好きな席に座れるし、自由に自分独自の時間割が作れますね。そして何よりも、これから大学生として自由な発想が求められることになります。この「自由」は本質的には、社会を発展させ、人間を幸福に導く「真の学問」が、地位や慣習、政治、国境など、あらゆる壁を超えたところにこそ存在することに由来します。このことを肝に銘じ、既存の権威、常識にとらわれずに、大胆に「知の探究」にチャレンジしてください。
　上級生の皆さんも、「大卒として申し分のない知性」を目指して、勉学の面でたくさん恥をかいてほしいと思います。というのも、「大卒の知性」の特徴として、教養知識と専門知識に関してはどんなに厳しい質問にさらされても堂々と自分の見解が述べられるという点が重要だが、このようなタフな知性は恥をかく（失敗を恐れずチャレンジする）ことで磨かれる、と思われるからです。また、社会に出るまでに、「異質」に感じる人・文化・社会と積極的に関わることで、誰からも好かれるように、人間性・コミュニケーション能力を磨きあげてほしいと思います。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　社会科学研究室長　李明伍