入学・進級、おめでとうございます――権上嘉子先生より

一年生の皆さん、大学入学おめでとうございます。東日本大震災後の厳しい環境下でスタートラインに立ちましたね。日本という国の、重大な歴史的転換期の目撃者であり当事者として、この状況をしっかり認識しながら大学生活を始めてください。「国際社会システム専修」で勉強するときに重要なのは、知識の量ではありません。知識の質こそが大切です。「知らない事がない」や「何でも知っている」は、最上ではありません。正解を丸暗記するのではなく、自分で疑問を抱き、時間と手間をかけて、自分で調べましょう。


上級生の皆さんは、東日本大震災について考えてください。災害も含めて自然と共生するにはどうすべきか。人災と言われる原発事故は、快適な日常生活を支えるエネルギーについて、根源から問いを発しています。日本の未曾有の被災に世界中が関わり、支援しています。被害の実態、原因や理由、被災者・被災地の救済について、観察して分析して、何をすべきか冷静に考えてください。

                             社会科学研究室長 権上嘉子



新入生オリエンテーションにて